夏の疲れが取れないのはなぜ?今からできる対策

夏の疲れが取れない理由と今からできる対策


「暑いだけで、どうしてこんなに疲れるのだろう」

夏になると、しっかり眠ったはずなのに疲れが残っていたり、身体が重く感じられたりすることはありませんか?
外で激しく動いたわけではなくても暑い環境にいるだけで、身体は体温を一定に保つために働いています。

今回は夏に疲労がたまりやすい理由と、自分で休んでもなかなか疲れが抜けないときにできることについて、分かりやすくお伝えします。

暑い日は、身体が体温を下げるために働いている

人の身体には生命を守るために、体温を一定の範囲に保とうとする働きがあります。
気温が高くなると、身体は皮膚の血流を増やしたり汗をかいたりすることで、体内にたまった熱を外へ逃がそうとします。

高温多湿な環境では汗が蒸発しにくく、身体の熱を十分に逃がせないことがあります。また、汗をかくことで水分や塩分が失われそのバランスが崩れることも、だるさや倦怠感につながる要因です。

この体温調節が暑さに追いつかなくなると、身体に熱がこもり、熱中症につながることがあります。重症化すると命に関わることもあるため、体温を調節する働きは、私たちが生きていくうえで欠かせないものです。
つまり、特別な運動をしていなくても暑い場所で過ごしているだけで、身体は生命を守るためにいつも以上に働き続けているのです。

夏は「休んでいるつもり」でも回復しにくい

夏の疲れが抜けにくい理由は、日中の暑さだけではありません。
夜になっても気温や湿度が高い状態が続くと、身体の熱をうまく逃がしにくくなり、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めやすくなったりすることがあります。

睡眠中は、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。なかでも入眠後に現れやすい深いノンレム睡眠は、身体を休ませ回復させるうえで大切な時間です。
この深い睡眠のときには、身体の組織の修復や代謝に関わる成長ホルモンも多く分泌されます。成長ホルモンは、子どもの成長だけでなく大人の身体を維持するためにも、必要なホルモンです。

そのため暑さで何度も目が覚めたり深い睡眠が十分に取れなかったりすると、睡眠時間は確保できていても身体の回復が追いつきにくくなることがあります。
その結果、

  • 眠ったのにすっきりしない
  • 朝から身体が重い
  • 日中もぼんやりする
  • 疲れているのに寝つきにくい

このような状態が起こりやすくなります。
夏は眠っている時間だけでなく、どれだけ深く休めているかも疲労回復に関係しているのです。

冷房による温度差も身体の負担になることがある

夏は、屋外の暑さと冷房の効いた室内を行き来する機会が増えます。
暑い場所では身体の熱を逃がそうとし、冷えた室内では体温を保とうとするため、身体は環境に合わせて調整を繰り返します。

もちろん、冷房そのものが悪いわけではありません。
熱中症を防ぐためにも無理に暑さを我慢せず、エアコンなどを使って室温を調節することが大切です。
ただ、冷たい風が身体に直接当たり続けたり室内外の温度差が大きかったりすると、肩や首、背中などに力が入りやすくなる場合もあります。

暑さによる疲れと冷房による身体のこわばりが重なることで、「何となくずっと疲れている」という状態につながることがあります。

疲れているときほど、身体に力が入っていることも

疲れているときは、身体の力が抜けているように思うかもしれません。
しかし実際には、

  • 肩をすくめている
  • 呼吸が浅くなっている
  • 背中や腰がこわばっている
  • あごや手に力が入っている

というように、無意識に身体を緊張させていることがあります。

暑さに耐えながら仕事や家事を続けていると、身体を休ませているつもりの時間にも、完全には力を抜けなくなることがあります。

このようなときに強く身体を動かしたり、無理にストレッチをしたりすると、かえって疲れてしまう方もいます。

大切なのはさらに頑張ることではなく、まず身体が安心して力を抜ける状態をつくることです。

自分で色々試しても疲労が抜けないときは

水分を取る、ストレッチをする、入浴する、早めに寝るようにする、食事に気をつけるなど、夏の疲れに対して自分でできることを色々試している方も多いと思います。
それでもなかなか疲労が抜けないときは、一度、人の手に身体をゆだねることも選択肢のひとつです。

こわばった筋肉や筋膜にやさしく心地よい刺激が入ると、身体に入っていた力が少しずつ抜けやすくなります。身体の緊張がゆるむことで、呼吸がしやすくなり、身体の巡りも整いやすくなります。

整体は病気を治療するものではありませんが、身体が回復しやすい状態をつくるための手段のひとつとして、活用していただきたいと思います。

夏の疲れをため込まないためにできること

夏の疲れをため込まないためには、日頃の環境や生活を整えることも大切です。
室内では無理に暑さを我慢せず、エアコンなどで温度を調節しましょう。
喉が渇く前に、こまめに水分を取ることも重要です。汗を多くかいたときは、状況に応じて塩分も補いましょう。

また、次のようなことも意識してみてください。

  • 冷房の風を直接身体に当て続けない
  • 寝室の温度や湿度を調整する
  • 疲れている日は予定を詰め込みすぎない
  • 強い運動よりも、深呼吸や軽い動きから始める
  • 栄養バランスを意識した食事をとる
  • 自分の好きなことをしてリラックスする

すべてを一度に行う必要はありません。
その日の体調や生活に合わせて、できそうなことから取り入れてみてください。

暑さに耐えきれなくなる前に、身体を休ませる

夏の疲れはある日突然起こるというよりも、毎日の暑さや睡眠不足、身体の緊張などが少しずつ重なって現れることがあります。

「まだ動けるから大丈夫」と無理を続けていると、自分が思っている以上に疲労がたまっていることもあります。
自分で色々やってみても、なかなか疲労が抜けない。そんなときは一度、人の手にゆだねて、身体をゆっくり休ませてみてはいかがでしょうか。

熱中症が疑われる場合は、整体ではなく、身体を冷やして水分・塩分を補給し、必要に応じて医療機関を受診してください。

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