「細胞のガス欠」?ミトコンドリアと糖代謝から考えるホリスティックケア

はじめに
「ストレッチや運動を頑張っているのに、なかなか疲れが取れない」 「整体で整えても、寝て起きると体が重だるい状態に戻ってしまう」
そんなお悩みはありませんか? 実はその原因は、あなたの努力不足ではありません。体質や性格のせいでもありません。 細胞レベルでの「エネルギー不足(ガス欠)」にあるかもしれません。
当院では手技による外側のケアだけでなく、臨床栄養医学の視点から「内側のエネルギー代謝」を整えることも考えています。
1. あなたの体は「省電力モード」になっていませんか?
想像してみてください。スマホの充電残量が残り5%しかないとき、画面は暗くなり動作も重くなりますよね。そんな状態で最新のOSにアップデートしようとしても、エラーが出てしまいます。
人間も同じです。 日々を生き抜くための最小限のエネルギーしかない状態では、姿勢を整えたり、傷ついた組織を修復したりといった「前向きな変化」を受け入れる余力がありません。 いわば体が「省電力モード」で固まっている状態です。この状態でいくら外側から刺激を与えても、体は変わることができないのです。
2. 不調の正体は「ミトコンドリア」の機能低下
私たちの体は約37兆個の細胞でできています。その細胞一つひとつの中で、休まずエネルギーを作り続けている発電所。それが「ミトコンドリア」です。
私たちが食事から得た栄養と、呼吸で取り込んだ酸素を掛け合わせ、「ATP(アデノシン三リン酸)」という「生体エネルギー」を生み出します。
- ミトコンドリアが活発なとき: 体温が上がり、内臓が動き、傷ついた組織はすぐに修復されます。
- ミトコンドリアが停滞しているとき: 慢性疲労、冷え、メンタルの不安定、そして整体の効果も持続しません。
体調不良の原因を栄養学的に探ると、「発電効率」を考えることが前提になってきます。
3. もっとも効率がいい発電方法は「糖代謝」です
発電所(ミトコンドリア)を動かすには燃料が必要ですが、どの発電方式を選ぶかによって、エネルギーの産生量と体へのダメージが変わってきます。
私たちの体にとって一番効率よく、そしてクリーンな発電方法が「糖代謝」です。
昨今は糖質制限が流行していますが、臨床栄養医学の観点から「発電効率」を比較すると、その差は一目瞭然です。
- 糖代謝:【メインのクリーン発電】 少ない酸素で、もっとも素早く、大量のエネルギーを生み出せます。副産物としての老廃物が出にくい、ミトコンドリアが最も得意とする発電方式です。
- タンパク質代謝:【身を削る非常用発電】 本来は「体の材料」を燃やす緊急処置です。発電の過程で有害なアンモニアなどの「ゴミ」を排出し、肝臓での解毒処理に多大なコストがかかります。
- 脂質代謝:【不完全燃焼リスクのある火力発電】 発電に大量の酸素を必要とするため効率が悪く、代謝の過程で「活性酸素」を多く生み出します。これが細胞の炎症(サビ)を招く原因になります。
特に日常的に受ける情報量が多く、脳でのエネルギー消費が激しい繊細さんこそ、高効率な糖代謝が必要です。 常にフル回転している脳を支えるために「抜く食事」で無理やり非常用発電を回すのではなく、「メインの発電方式である糖代謝」をスムーズに動かす。
これこそが、省電力モードを解除し全身の細胞が健やかに躍動し始めるための、唯一のスイッチなのです。
4. 37兆個の細胞と100兆個の微生物を愛でる
私たちの体は、37兆個の細胞と、100兆個以上の微生物が共生している一つの大きなコミュニティです。 ただお腹を満たすためではなく、細胞一つひとつが「今日も元気に働ける!」と喜ぶような栄養を届けてあげる。
その意識を持つだけで、体の内側から生命力が湧き上がってきます。 内側のエネルギー(栄養)が満たされ、外側の器(整体・体幹ケア)が整ったとき、あなたは本来の輝きを取り戻します。
おわりに
当院は、整体・栄養・心理など5つの柱で、働く女性や繊細な女性の心身をトータルでサポートしています。 「整える前に、まずは満たす」、そして「整えると同時に、満たし続ける」私と一緒に、細胞から元気になる新しい習慣を始めてみませんか?

