集客セミナー
主婦が独立するということ
いくら生活費は稼がなくてもいい立場でも、サロン経営者として赤字続きなのは本当に良くない。
プレオープン中にご来店されたお客様(患者さんとは言えないし、クライアントというのも私にはしっくりこない)に、経費がかからなくていいですね、と言われたことがあった。整体店は経費が少なく独立出来るので、確かにそうだ。だから肩もみが得意だった方や、度胸のある何か自分で店をしたい方などが、ちょっとした整体セミナーで勉強して開業することは簡単だ。上手くいかなくて廃業したとしてもさほど痛手もない。なので沢山の施術所やサロン等が乱立している。
主婦だから趣味のようにサロンをしているのだろうと思われたのかと思うと、ちょっと残念だった。確かに生活費を稼がなくてもいい分気楽かもしれないが、あいにく我が家の懐事情では赤字を悠長に眺めていられないのだ。
焦り
最初は整骨院で担当された方々が来られるので、他の仕事と掛け持ちしたり、サロンの特色を出すためのセミナーを受けながらのバタバタオープンだった。超バタバタ期間をなんとかこなし、やっと通常オープンした当初は酷暑の8月だった。暑さと積み重なった疲労が出てきて頭が回らず、あまり仕事をこなせなかった。9月くらいから少しずつペースは掴んだが、収入が増えない。様々なセミナーは有益だったが、時間もお金も使ったのに、収入が…。そこですっかり焦ってしまい色々模索すえ、数々の整体サロンの経営セミナー或いは集客セミナーに感化された。最初は無料から始まり、結局は有料というのはお決まりのパターンだ。そのパターンは全ての情報商売がしていることだ。もちろん、有益な情報を無料で提供していたら商売にならない。なので本当に必要だとか共感を得れば、有料で受講するのも反対はしない。
経営初心者の私も参考になることが多々とあり、資金に余裕があれば受けても面白かったと思う。
しかしある休日に自分がサロンで本当にしたいことにふと気付くのであった。
宝物
ちょっと休日が続いたことで冷静に自分を見つめることが出来た。心に余裕がないと負のスパイラルに落ちていきそうになる。私自身がお客様に心に余裕をとかかげているのに、自分に全く余裕がなく、つい最近気付くはめになってしまい反省。
長年の整骨院での勤務で、長い担当の方とは10年以上のお付き合いとなった。ある時は親のように、またある時は兄弟のように、そしてまたある時は先輩のように、またある時は友人のように…年上の方々は接して下さった。年下の方々も逆のように、然りだ。
そんな方々と半数以上お別れしてきたのだったが、とても大切な思い出として心に残っている。
本当の向かいたい方向は
施術者はお客様にいろんなことを教えていただく。頭でっかちの知識だけでは太刀打ち出来ない症状に、一緒になって改善していくことの模索である。ひとりひとりに向き合って、謙虚に施術することが経験値となって成長に繋がる。初めにお客様ありき、なのだ。なので長年担当させていただいた患者様(整骨院では)には本当に感謝している。
サロンでも新規からリピートしてくださる方にはうんとサービスしたいと思う。
そもそも資本金から全く違うので同じ目線で比べるのもなんだが、何店舗も展開されてチェーン化や会社化されているリラク系のお店のようには決してなれそうもない。
マイペースで人と人としてしっかり長くお付き合いしたい。